だって、恋したいもん!

第百二十一話  優子さん







さて、



今日は土曜日…

打ち上げの日だ♪



MARRYメンバーとは学校で待ち合わせた。

全員揃うとバスでお店まで移動した。




尾関「ねぇねぇ、今日行くお店てみんな行ったことあるの?」

茜「なーい」

美波「あたしも知らなーい」

由依「何か西野くんたちの行きつけの喫茶店だって言ってたよ」

尾関「へぇー、そうなんだ」


理佐「地図書いてもらったけど…わかるかな?」

由依「どれどれ?」


由依「あー、大きな交差点だからわかるでしょ」



そしてバス停に到着し、降りて辺りを見渡すと…



「おーい、こっちこっちー!」

と、声のする方を向くと彼が手招きしていた。


義雄「さすが時間前に来るんだね」

由依「あれ?まだみんな来てないの?」

義雄「うん、だいたいあいつら待ち合わせの時間の30分遅れで来るから」

茜「何それ?」

義雄「そう言う奴らなんだよ」

義雄「だからあいつらには11時30分て言ってあるからそろそろ来るよ」

由依「え?12時集合じゃなかったの?」

義雄「みんなは12時だよ、あいつらは11時30分て言えば12時に来るから」

義雄「もう来るだろうから先に店入ってようよ」

理佐「あ、うん…いいの?」

義雄「いいよ、わかるだろ」


と、言って私たちは先に店内に入ることにした。





お店に入るとこじんまりとした感じだったけど白を基調にした爽やかな雰囲気だった。


「いらっしゃい」

と、お店のマスターらしき人が声をかけてきた。

義雄「あ、マスターごめんね今日は…よろしく」

マスター「おう!もう今日は夕方まで貸し切りにしておいたから」

義雄「ありがとう♪」



「ちょっとちょっと西野くん!可愛い子ばっかじゃん!」


と、カウンターの中の女性が彼に声をかけてきた。
















義雄「あ!優子さん、ごめんね今日は…」

優子「そんなことどうでもいいのよ!」

優子「で!?どの子が彼女なの?」

美波「理佐ぁー!!」

と、美波が会話を横聞きしていて私を指差して割って入っていった。

理佐「え、ちょっと美波ー!!」

優子「へぇー、ポニーテールで可愛い子じゃん」

理佐「いえ、違います」
義雄「付き合ってないよ!」

と、二人の言葉が被ってしまった。

優子「え?付き合ってないの?」

義雄「違うってば」

美波「ちょっと優子さんからも付き合うように言ってくださいよぉー」

と、美波がカウンターに乗り出して言った。

優子「アハハッ、こればっかりは本人たち次第じゃないのー?」

美波「もぉーじれったいんですよーこの二人ぃー!!」

優子「まぁ西野くんからグイグイ行くような感じじゃないからなー」

義雄「ちょっと優子さーん!」


「ちぃーす」


と、このタイミングで彼のバンドの残りのメンバーがぞろぞろと入ってきた。







第百二十二話へつづく…











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