だって、恋したいもん!

第百二十二話  男ばっか







そして全員が揃って、それほど広い店内ではなかったが皆散り散りにテーブルやカウンター席へ座った。


マスター「おーし、じゃあグラスまわしてくれるかー?」

と、マスターがグラスをカウンターへ次々に出してくれていたので、

テーブル席にいた私たちは立ち上がりグラスを皆へ配り始めた。


そしてペットボトルのジュースと器に入ったお菓子を出してくれたのでそれぞれのテーブルへと運んだ。


このお店は四人掛けのテーブル席が四つとカウンター席が六つと、

本当にこじんまりとしたアットホームな感じのお店だった。


そして配り終えるとそれぞれがグラスにジュースを注ぎ合い乾杯の準備をした。



義雄「じゃあみんな揃ったところで…」

義雄「今回の昼コンは渡邉さんのヘルプのお陰で過去一盛り上がったし、新しいガールズバンドも結成されたし…」

義雄「とりあえず昼コンの大成功と、次の文化祭に向けて……かんぱーい♪」

全員「かんぱーい♪」


パチパチパチパチ♪


マスター「かんぱーい♪」
優子「かんぱーい♪」


義雄「あれ!?マスターも優子さんもビール飲んでんじゃん?」

マスター「おう!今日は貸し切りだからいいだろ」

義雄「えー…て、まぁいいけど」

義雄「ちゃんと料理出してね」

優子「大丈夫!そこはちゃんとやるから」


マスター「おぅ!とりあえずはオードブルだ、持ってけ!」

と、大皿で盛り付けられた料理が出てきた♪

義雄「イェーイ、美味そう!!♪」



そして皆でわいわいと盛り上がっていると料理もどんどん出来てきてあっという間にお腹いっぱいになった♪




マスター「じゃあ最後にこれはサービスで…」

と、フルーツタルトケーキが出てきた!

全員「わー、美味しそぉー♪」

義雄「マスター、いいの?」

優子「女の子が来るって言うから朝から張り切って作ってたのよ」

マスター「おわっ!バカッ、お前言うなよ!!」

義雄「アハハッ、そうなんだマスター♪」

マスター「バレちまったらしょうがねぇー」

マスター「だいたいお前らいつも男ばっかでむさ苦しいんだよ」

義雄「えー、そんなこと言う!?」

優子「私は可愛い男の子ばっかで嬉しいけどね♪」

マスター「おぉ…お前、浮気すんなよ!!」

義雄「アハハッ、マスターやばいじゃん」


と、終始笑いの絶えない和やかな雰囲気だった。







第百二十三話へつづく…











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