だって、恋したいもん!

第百二十四話  25







義雄「優子さん、水ちょーだーい」

と、彼がカウンター席のほうへやってきた。


優子「うわさをすれば!」

義雄「え、何なに?何の話?」

茜「ホントこれだから…」

義雄「え、何だよー」

理佐「いいのいいの、お水持って行くから…」


義雄「あ、そぉ?それじゃお願いね」


と、彼はテーブル席へ戻っていった。



優子「ウフフ、いい子なんだけどねぇ~」

茜「あの鈍感さはどこから来るんだろうねー」

優子「本当はわかってるんだよ」

茜「えー!そうですかー?」

優子「恥ずかしいんじゃない?」

美波「そうかなぁー?」

優子「そう言うものよ、あの年頃の男の子は」


茜「優子さんていくつなんですか?」

優子「あたし? 25よ」

美波「えー!すごい落ち着きー!」

優子「なによ、おばさんてこと?」

美波「いえいえ、見た目は22~3才かな?て感じですけど…」

優子「あら、嬉しい♪」


茜「でも経験豊富そう」

優子「そこは、内緒ね♪」

美波「えー!ずるーぃ、聞かせてくださいよぉー」

優子「ウフフ、また今度ね」

茜「えー!」
美波「えー!」


優子「でもいいわね、あたしもあなたたちぐらいに戻りたいわ」


優子「じゃあこれ、お水持っていってあげて」

と、ピッチャーを渡されたので私はテーブル席へと運んだ。







第百二十五話へつづく…











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