だって、恋したいもん!

第百二十六話  心配







そしてみんなと別れて家に着いた。



理佐「ただいまー」

母「おかえりー♪」

母「あら、やけにニヤニヤしちゃって♪よっぽど楽しかったみたいね?」

理佐「えー、ニヤニヤなんてしてないよぉ」

母「うそ!すっごい顔ゆるんでるわよ」

理佐「え、うそ!やだ……」


母「ごはん何時にする?」

理佐「うん、まだお腹すいてないからもう少し後でいい」

母「あ、そぉ?お母さん見たいドラマあるからそれまでに食べてね」

理佐「え、何見るのー?」

母「キョンキョンの♪」

理佐「あー『少女に何が起ったか』だ♪私も見るー♪」

母「じゃあ7時くらいにしょうか?」

理佐「うん、いいよ♪」


母「で!?」

理佐「ん?」

母「どうだったのよ?」

理佐「何が?」

母「例の子も一緒だったんでしょ?」

理佐「え……うん……」

母「どうだったのよ!?」

理佐「どうって……別に何もないよぉ」

母「何やってんのよ、さっさとモノにしちゃいなさいよ!」

理佐「もぉー、お母さんまで茜みたいなこと言わないで!」

母「高二の今は一度しかないわよ!」

理佐「わかってるよ……」


母「今の子は進んでるからもっとすごいのかと思ってたけど…あんたは意外とそうじゃないみたいね」

理佐「えー、普通ですこれが!」

母「ふぅ~ん……まぁ急に『妊娠しちゃった』とか言われても困るけど」

理佐「ちょっとお母さん!何言ってんの!?」

母「親はね色んなこと心配しちゃうもんなの!」

理佐「ふぅ~ん……お母さんもおばあちゃんに心配かけたんだ」

母「え、バカッ!何言ってんのよ!そんなわけないでしょ!お母さんたちの時代は今とは違うわよ!」

理佐「アハハッ、やっぱ心配かけてたんだ!今度おばあちゃんに聞いてみよっと♪」

母「やめなさい!おばあちゃんびっくりするでしょ」


理佐「じゃあちょっとピアノ練習してくるね」

母「はいはい、じゃあ7時におりてきなさいよ」

理佐「はぁ~い」







第百二十七話へつづく…











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