だって、恋したいもん!

第百四十六話  二人で







木曜日…

部活の練習日です。



練習用の教室へ集まり機材を運んでいると、



美波「ねぇねぇ、理佐ぁ~いつ勉強会するのー?」

理佐「え、あぁ…私はいつでもいいんだけど…」

由依「ん?また勉強会するの?」

美波「よしおくんとするんだよねぇ~」

理佐「え、あ……うん……」

由依「あれ?祇園祭は?」


理佐「あ……」
美波「あ……」

美波「すっかり忘れてたぁー!」

理佐「ホントだぁー、あの日なんだかゴタゴタしちゃってて……」

由依「祇園祭忘れて勉強会の約束してんの?」

理佐「ハハハ……」
美波「ハハハ……」

由依「あんたら何やってんの?」

美波「まぁ結果オーライと言うことで…」


由依「で?二人でするの?」

理佐「あ、いや…まだ何も決めてないんだけど…」

美波「そうだね、ちょっと聞いてくるー」


と、美波が彼の方へ駆け寄って行った。


美波「よしおくーん勉強会いつするー?」

義雄「あぁ、言ってたよね……いつしようか?」

美波「バイトはー?」

義雄「いつも試験の一週間前は休ませてもらってるから…」

義雄「あ、部活も休みね」

義雄「だから来週と再来週は部活ないから」

理佐「そうなんだ……茜もー?」

茜「そうだよー」


義雄「じゃあ明日の放課後とかは?」

理佐「あ、うん…私はいつでもいいけど…」

理佐「美波は?」

美波「え?あたしも行くの?」

理佐「え?来てくんないの?」

美波「お邪魔でしょー?」

理佐「えーー!!」

美波「二人でやんなよー」

理佐「えーー………」


と、美波に見捨てられ二人で勉強会をすることになりました……







第百四十七話へつづく…











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