だって、恋したいもん!

第百八十七話  半分







日曜日…


私は一日家で試験勉強をしていた。

彼から…

「わかんないとこあるから教えてくんない?」

て、電話がかかってきたりとかしないかと心のどこかで待っていた。


でもそんなことはなく、一日が過ぎていった。




試験も半分が終わり、残すは6教科…

月曜は現代文、数学、世界史…

最終の火曜は古文、公民、生物…


学校の試験は範囲も絞られてるからまだいいけど…

大学受験となると今までやってきたこと全部だもんなぁ…

ぞっとしちゃうなぁ…





そして月曜日になり私は学校へ向かった。


今日も雨は降ってはいないもののどんよりとした空模様…


教室へ入ると由依がすでに来ていた。



理佐「おはよう」

由依「おはよう、勉強出来た?」

理佐「うん、まぁ…」

由依「興奮して手につかなかったんじゃない?」

理佐「そんなことないよぉ…」

由依「ふふっ、そんなもんか…」

理佐「何よぉー、もぉ言わないでよぉ」

由依「わかったわかった…で?今日は終わったらどうすんの?」

理佐「え、何も考えてなかったけど…」

由依「明日は…」


と、由依が生徒手帳を広げて試験の日程を確認した。


由依「古文、公民、生物か…暗記ばっかだね」

理佐「うん、もう頭入んないよぉ…」

由依「そうだね、脳ミソの半分はあの男が占めてるからねぇ~」

理佐「ちょっとぉ、やめてよぉ~」


と、いじられてるとチャイムが鳴り先生が入って来て試験が始まった…







第百八十八話へつづく…











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