だって、恋したいもん!

第百八十八話  オオカミ







そして試験が終わり由依と話していると…


「理佐ぁー!由依ぃー!」

と、美波が教室へ来た。


美波「今日はどうするの?」

理佐「え?何も考えてなかったけど…」

由依「三組の残り二人は?」

美波「教室で待ってるよ?もう一緒に勉強する気満々だよ」

由依「そうなんだ…」


理佐「じゃぁまたお昼食べたらこの前の図書館行く?」

美波「そうする?」


由依「また夕立ち降るかなぁ~?♪」

理佐「由依さん!!!!?」

由依「おっとぉ…冗談冗談」

美波「今度はキスしちゃえー!♪」

理佐「もぉー!美波ぃー!」

美波「ヘヘヘッ!みんなに言ってくるねー!じゃぁ後でー!♪」


と、走っていった。




由依「んじゃ、とりあえず一旦帰りますか?」

理佐「うん、由依また誘いにきてね」

由依「ほいほい」





そして一旦家に帰り昼ご飯を食べて由依を待っていた。




由依が誘いに来ると自転車で図書館へ向かった。




由依「どんよりしてるねぇ~、ほんといつ降ってもおかしくないね」

理佐「うん、傘持ってるけどこの前みたいに降ったら自転車じゃ無理だね」


空を見上げると低く黒い雲で覆われていた。


そして図書館に着きみんなと合流して夕方まで勉強をした。





茜「さぁーて、あと一日で終わりだねぇー」

尾関「今回もダメだなぁ~」

美波「あたしもいまいちぃ…」


茜「西野くんどうだったのよ?勉強の成果あった?」

義雄「ハハハ…カンニング出来ないとこうもダメかと…」

茜「これが本来あるべき姿なの!カンニングは許さないわよ!」

義雄「今回はしてないよ…だからもう最悪ぅ……」

美波「まぁまぁ…理佐のこと抱きしめたからそれでいいじゃん」


義雄「え!!!? 何で知ってんの? まさか渡邉さん…」

理佐「違うの……あの時この三人店の中に居たの……」

義雄「うそ!? マジ…!?」

美波「キャハハッ!♪ もう恥ずかしくって見てらんなかったよ」


と、美波が指望遠鏡をしておどけた。


理佐「もぉー……」

義雄「マジ…?  恥ずっ……」



由依「じゃぁ今日も理佐のことちゃんと送り届けてもらいましょうか」

理佐「え……みんな今日も寄るとこあるの?」

茜「うそうそ!今日はみんなで一緒に帰ろう」

由依「そうそう、オオカミになっちゃったらダメだもんね」

義雄「そんなことしねぇーよ!」

美波「えー、オオカミになっちゃえばいいのにぃ~」

由依「おいっ!」
茜「おいっ!」

美波「キャハハッ!責任とってもらえー」

尾関「そっか、その手があったか」

茜「おぜちゃんまでー!」


と、みんなに最大級にいじられながら帰ることになりました……







第百八十九話へつづく…











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