だって、恋したいもん!

第五十七話  日曜日は…







理佐「え………」

理佐「私も行くの…?」

美波「うん、ほっといたらあたしと西野くんいい仲になっちゃうよ!?」

理佐「えー、やだよぉー!」

美波「じゃあ行こう♪」

理佐「えー、もぉー………」

由依「あ、じゃぁあたしも行こうかな?」

由依「バンドやるならエレキギターじゃないと……あたしアコギしか持ってないもん」

理佐「えー、みんな大丈夫なの?楽器て高いよー」

美波「まぁねー、でも何かやりたいとはもともと思ってたし…いい機会だよ」

由依「そうだねー、何か毎日マンネリだったしねー…面白そうだし」

理佐「えー……もぉー二人ともぉ……」

美波「何か楽しくなってきたね♪」

由依「そうそう、色んな意味でね♪」

理佐「えー、ちょっとぉー」


と、そこへ彼が教室の前を通りかかったのを美波が見つけて声をかけた。

美波「あっ!西野くーん♪」

義雄「あ、小池さん」

美波「あのさぁ、由依もギター買いたいて言ってるから三人で行ってもいい?」

義雄「あ、もちろん全然いいよ♪」

義雄「小林さんギターやってるんだよね?」

小林「あー、アコースティックばっかりだけど…」

義雄「え、全然充分だよ。」


義雄「で、いつにするの?」

美波「理佐!いつがいいの?」

理佐「え、私? 私は……いつでもいいんだけど…西野くんバイトあるじゃん?」

義雄「あー、そうだね…日曜日のほうがありがたいかも」

美波「じゃあ今度の日曜にする?」

義雄「あ、次の日曜は……」

美波「ん、何か用事あった?」

義雄「え、用事て言うか……」


と、言って彼が私の方を見た。


理佐「あ、うん……」

と、私も口ごもると美波も気づいたようで…

美波「あっ!映画か!? デートだったね?」

理佐「デートじゃない!!」
義雄「デートじゃないよ!!」

と、二人の声が揃ってしまった。

それを見て由依はクスクスと笑っていた。

美波「もぉー二人とも観念すればいいのにね♪」

理佐「ちょっと美波ぃー!!」

美波「まぁまぁ、お邪魔しちゃ悪いからねぇー」

理佐「あ、でも映画終わってからみんなで行くのは?」

義雄「あ、うん……まぁそれでも……」

美波「えー、せっかく二人っきりのデートなのにぃ~」

理佐「え、デートじゃないし!」

美波「いいの?西野くん…」

義雄「あー、うんオレはいいよ」

美波「んじゃまぁそう言うことにしますか?」

由依「そだねー、あんま二人っきりは理佐の心臓がもたないかもしれないしねー♪」

理佐「やだっ!もぉー!やめてよぉー!」

義雄「………?」


と、言うことで日曜にみんなで楽器を見に行くことになりました。







第五十八話へつづく…










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