だって、恋したいもん!

第六十一話  彼氏って…







マックの新京極店に着くとお昼時と言うのもあって混雑していた。


とりあえずレジの列へと並んだ。


理佐「西野くん何食べるの?」

義雄「えーとぉ、ダブルチーズバーガー♪」

理佐「じゃあ私はフィレオフィッシュ♪」


そして注文をし、商品を受けとると二階席へと上がった。


理佐「いっぱいだなぁ~、空いてないね…」


と、店内を見回していると…


「理佐ぁー!!」

と、誰かに呼ばれた。

ふと振り向くと由依と美波が座っていた。


理佐「あれー、二人とも何してんのー?」

美波「お昼食べてんじゃん、こっちおいでよー、一緒に座ろう♪」

と、言って美波が由依の隣へと移動して席を空けてくれた。

私たちは顔を見合わせて空いた席へ座らせてもらった。


理佐「よくわかったねー、もう来てたの?」

美波「どこのカップルが来たのかと思ったら理佐と西野くんだもん」

理佐「カップルて……」

美波「なぁーんかいい感じだったけど?手でも繋いでた?」

理佐「え!?そんなことしないよぉー!」

美波「なぁーんだ、せっかくのデートなのにねー」

理佐「デートじゃないしー! 前にも言ったよー!」

美波「まぁいいけどぉー」


理佐「二人とも早いじゃん?待ち合わせ3時だったのに」

由依「うん、どうせ暇だったから美波と買い物がてらブラついてたの」

理佐「へぇー、そうなんだ…」

由依「ホントは映画館に尾行して行こうかと思ったんだけどー」

理佐「え、ちょっとやめてよぉー」


由依「で? 映画はどうだったの?」

理佐「え、あ…うん…ヨカッタヨ」

由依「何、あんたちゃんと見てないの?」

美波「そりゃ西野くんが横に居たらそれどころじゃないでしょ!?」

理佐「え、ちょっと!」

由依「あー、なるほど…」

理佐「いや、なるほどじゃなぃー!!」

義雄「アハハ…また遊ばれてるじゃん♪」

義雄「でも面白かったよ!オレも高校卒業したらバイクの免許取るし!」

美波「えー♪じゃあ後ろ乗せてもらおっかなぁ~♪」

理佐「ダメー!!」

義雄「え…?」

理佐「え、あ……いや、そのぉ~……」

由依「理佐が乗せてもらいたいんだよねぇ~」

理佐「ちょっとぉー…」

由依「西野くん、理佐が乗せてほしいんだって♪」

義雄「え、あ…うん……もちろんいいよ♪」

由依「だって、理佐!♪」

理佐「もぉー!やだぁー……!!」

美波「いいなぁー、あたしも彼氏欲しいなぁー!」

義雄「え……彼氏って……」

理佐「あっ!!あのっ!! は、早く食べて楽器屋さん行かない!!?」


と、私は思わず立ち上がって言った!!







第六十二話へつづく…











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