だって、恋したいもん!

第六十三話  考えてたんだけどさ…







理佐「由依ぃー、どぉー?」

由依「おー、もうあっちはいいの?」

理佐「うん、決まったみたい」

由依「え、どんなのしたの?」

理佐「ピンク!もぉ~美波!!て感じの!」

由依「へぇ~」


由依「あ、西野くん…こんなのどうかな?」

















義雄「あ、AriaProⅡじゃん♪」

義雄「うん、いいと思うよ♪色も似合いそうだし♪」



店員B「あれ?なんだ、西野くんの彼女だったのか」

由依「アハッ♪あたしも彼女になっちゃった♪」

理佐「いや、ちょっと!由依まで何言ってんの!?」

由依「いやいや、あんたたちはしゃぎすぎ!店中響き渡ってたよ」

理佐「え、うそ!やだぁー!」

店員B「おぃ、なんだ!西野くんモテモテやないかーい」

義雄「て、それさっきも山岡さん言ってたし!!」

義雄「違うって、今度新しく軽音に入ってくれる子たち!ギター買うからって一緒に見に来たの!」

店員B「あ、そっか…それにしてもこんな可愛い子たちがなぁ~…うらやましいな!!」

由依「可愛いだなんてそんなぁ~」
理佐「可愛いだなんてそんなぁ~」


店員B「西野くんはな、こう見えてもスケベだから気を付けろよー♪」

義雄「ちょっと!井上さん、何言ってんだよ!」

由依「へぇー、スケベなんだって…よかったね理佐♪」

理佐「えぇー!!ちょっとやめてよぉー!」

義雄「もぉー! ……何でもいいけど…」

義雄「井上さん、ちょっとアンプ繋いでもいい?」

店員B「オッケーオッケー、ちょっとケーブル持って来るからな」


と、言ってふとっちょの店員さんがケーブルを持って来てくれた。


義雄「井上さん、ここのエフェクターも繋いでいい?」

店員B「おー、いいよ好きに使って」

義雄「じゃあ、これとこれ繋いで…」

義雄「小林さん、これで音出してみて」

由依「あ、うん…」


と、言って由依がギターの弦を弾くと…


ギャーン!!♫と歪んだ音が出た。


由依「おぉー!カッコいいー♪」
理佐「おぉー!カッコいいー♪」


由依「すごーい♪なんか俄然やる気出てきたー♪」

理佐「うん、由依カッコいいよ♪」



理佐「でも私出来るかなぁー………?」

義雄「……渡邉さん、音楽の授業で弾いてたピアノすごい上手かったよ♪」

理佐「えー、でもぉ……」

由依「大丈夫だって!」

理佐「うーん、でもなぁ………」



義雄「あのさぁ、オレちょっと考えてたんだけどさ…」



と、彼が話し始めた……







第六十四話へつづく…











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