だって、恋したいもん!
第七十一話 入部届
そんな和やかな空気に満ち溢れて談笑していると…
「あーよかったぁ、まだいたわ!」
と、今度は茜がテニス部の練習用のジャージのまま教室へ入ってきた。
斉藤「おー守屋! どうしたの?」
茜「音聞こえないからもう終わっちゃったのかと思ったよ!」
茜「斉藤くん、ちょっとドラム叩かせてよ」
斉藤「おぅ!いいよ♪」
斉藤「守屋やってたの?」
茜「うん、小学校の頃にね♪」
茜「スティック貸してくれる?」
斉藤「おぅ!じゃあこれ…」
と、言ってスティックを手に取り叩き始めた。
ズズドンズズドン♬ と軽快にエイトビートのリズムを刻む茜…
斉藤「おー♪ いけるじゃん!♪」
茜「あー、でもやっぱだいぶ鈍ってるなー」
理佐「茜すごいじゃん!いいよー♪」
茜「ちょっと練習しないと感覚戻らなさそう」
理佐「えー、何かすぐにでも出来そうだけど…」
由依「まぁ茜は目標高いからねぇ~」
由依「何か厳しくなりそぉ~」
茜「えー、そんなことないよ!楽しくやろうよ!」
茜「厳しいのはテニスだけでいいよ!」
由依「それよりあんた、部活はいいの?」
茜「うん、顧問に話したら、週一ぐらいなら掛け持ちしてもいいって」
美波「そりゃ茜はエースだから辞められたら困るでしょ!」
美波「じゃあこれで正式にバンド結成だね♪」
茜「あれ? ボーカルは?」
美波「おぜちゃんがやってくれるって♪」
茜「おぜちゃーん♪ いいの?」
尾関「うん、何か楽しそう♪」
義雄「よし、じゃあ帰りに職員室で入部届けもらいにいこうよ♪」
と、言ってめでたく新バンドが結成されたのでありました。
第七十二話へつづく…