だって、恋したいもん!

第八十四話  二人の女の子







義雄「じゃぁちょっと休憩しよっかー?」


と、彼が言うとすかさず茜が…


茜「斉藤くんドラム叩かせてね~」

斉藤「おう、いいぞー」

と、言って練習し始めると美波も…

美波「かっちーん教えてよぉ~」

と、甘え声でベースを抱きしめながら言っていた。


由依も小野くんと練習を始め、それぞれがいつの間にかペアになっていた。

おぜちゃんも朝香くんと何やら楽しそうに話している。



義雄「渡邉さんありがとね♪」

と、彼が傍に来て声をかけてきてくれた。



理佐「あ、うん…私も楽しかった♪」

義雄「あ、ホントに?」

理佐「うん♪バンドって楽しいね♪」

義雄「みんなで合わせるのってすごい気持ちいいでしょ?」

理佐「うん、ピアノって一人で弾いてばっかりだったから…」

義雄「そうなんだ…」



義雄「でもガールズバンドも楽しみだね♪」

理佐「うん、何だかみんなもやる気だし…」

理佐「最初は美波の無茶ぶりにびっくりしたけど、こうやってみんなで楽しい時間が過ごせるかと思ったら…」

義雄「次の昼コンには間に合わないだろうけど、文化祭には何曲か出来るようになって一緒にステージに立てたらいいね♪」

理佐「え…? 出来るかなぁ…」

義雄「出来るよ絶対!オレたちもそのつもりで一生懸命教えるから!」

理佐「うん、ありがとう♪」

理佐「西野くんて本当に優しいよね♪」

義雄「え、そんなの同じ部の部員なんだから当然だよ!」


と、話していると…


「先ぱぁ~ぃ♪」


と、二人の女の子が彼に近づき話しかけてきた。





第八十五話へつづく…











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