だって、恋したいもん!

第八十九話  増えちゃった







コピーを終えて一階に降りるとみんなが喋っていた。



理佐「とってきたよーもぉー!何でいなくなっちゃうの?」

茜「いやぁ~もうこの際どこまで気づかないか賭けようかって言ってたところ♪」

理佐「もぉー! 人で遊ばないで!!」



義雄「これ尾関の、歌詞のとこだけね」

尾関「あ、ありがとう♪」

義雄「で、あと二人がこれね」

由依「あ、ごめんね…お金払ってくれたんだよね、いくらだった?」

義雄「えっとねぇ…14ページだから70円ずつね」


義雄「小林さん、まだエフェクターとかないでしょ?」

由依「あ、うん…」

義雄「来週、オレの使っていいからさ、練習したら音出してみなよ」

由依「え、いいの?♪」

義雄「うん、エレキはアンプから音出してみないと…けっこう余分な音出ちゃうんだよ」

由依「へぇ~、そうなんだ…」

義雄「アコギはけっこうざっくりでいいけどエレキは隣の弦の音とかが耳障りになるから他の指でしっかりミュートしながら弾かないとね」

由依「そっかそっか、音が大きい分拾う音も増えるってわけか」

義雄「うん、そう言うこと」


義雄「ホントはね、プリプリで最初やるなら『ダイアモンド』とか『世界で一番熱い夏』とかのほうがいいかとは思うけど…」

理佐「そうなの?」

義雄「うん…『GET CRZY』はけっこうギターが責任重大だよ!」

由依「え、マジ?」


義雄「かっちん、一応オレらも練習しとく?」

橋本「そうだなぁ…お手本てか、教えるにも一応やっといたほうがいいよなぁ」

義雄「んじゃ、もう一回コピー行ってくるわ!」


と、彼と橋本くんがもう一度二階へと上がっていった。


由依「え、ちょっとぉーそれじゃ他の二曲もコピーとるよー!」

美波「えー!あたしもー!♪」


と、由依と美波も後を追って上がっていった。




尾関「え? 何かやる曲増えちゃった?」

茜「ホントだねー♪」







第九十話へつづく…











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