溺愛前提、俺様ドクターは純真秘書を捕らえ娶る
それでも、結婚してからの生活はなんだかんだ順調で、入籍して早四カ月が経った。
その間、新居での新生活から始まり、初めて体を重ねた夜も迎えた。生活に慣れ始めると挙式の準備が加速し、ここまであっという間の四カ月間だったと感じている。
仕事とプライベートはしっかりと切り替えながら、充実した日々。
晃汰さんのことは、日に日に新しい発見などもあり、どんどん好きな気持ちは増大している。
自分の気持ちに戸惑いながら、新婚生活を送っている状況だ。
晃汰さんの方はといえば、婚姻届を出した時からなんら変わりはない。体を重ねた後も特に変化はないし、相変わらずだ。
特別な感情はないかもしれないけれど、でも、夫婦としては仲良く順調に過ごしている。
彼の気持ちが私に向けば……そんな想いは、きっと贅沢なのだろう。そう自覚している。
穏やかに平和に、夫婦としてやっていければそれでいい。そして子どもができれば、家族になっていくのだ。