溺愛前提、俺様ドクターは純真秘書を捕らえ娶る
「千尋」
耳元で囁くように名前を口にされ、静かにしていた鼓動が音を立てる。
応えるように自らも彼の体に両手を回した。
「おいで」
腕を解いて肩を抱かれたまま、寝室に向かう。
ベッドに上がるとすぐに晃汰さんは私を組み敷いた。
「あの、仕事はいいんですか?」
「ちょうどきりのいいところだったんだ。問題ない」
その語尾とほぼ同時に唇が重なり合う。
晃汰さんは私の反応を窺うように一度唇を離して間近で顔を見つめた。
奥二重の切れ長の目と視線が交わり、高鳴り始めている鼓動がさらに早鐘を打っていく。
そっと目を閉じ、受け入れる合図を出した。
見えないまま、再び唇が触れ合う。唇の弾力を確かめるように触れては離れてを繰り返し、やがて深く求められた。
舌が触れ合えば、自らも舌を絡ませる。初めの頃に比べればキスで目も瞑れるようになったし、濃厚な口づけにも応じられるようになってきた。
「っ、晃汰さん……」
部屋着の裾から指先が入ってきて、脇腹を撫でられピクリと体が震える。
温かい手が胸の膨らみにそっと触れてきて、とろけるような吐息が漏れた。