溺愛前提、俺様ドクターは純真秘書を捕らえ娶る
「いえ、全然大丈夫ですよ! 私は、欲しいです。まだ、恵まれないですが……」
「そうなんですね」
菜々恵さんはにっこりと微笑む。
「授かりものですから、希望通りにはいかなかったりしますよね」
「そうですね」と答えながら、今日お邪魔してみてやっぱり子どものいる家族に改めて憧れを抱いた。
漣さんと菜々恵さんが素敵な夫婦で、子どもたちものびのび元気よく、家族が仲良しなのが見ていて伝わってくる。
こんな家族が作れたらって強く思う
。
でも、それには夫婦が愛し合っていることが一番重要に決まっている。
それは、私たちにはないもの……。
「でもその前に、まだまだ妻として、私は未熟なので……」
向こうで晃汰さんと漣さん、子どもたちが盛り上がっているのを確認し、少しだけ弱音を吐露してしまう。
菜々恵さんは食事の手を止め、身を乗り出した。