溺愛前提、俺様ドクターは純真秘書を捕らえ娶る


「小野寺くん、少しぶりだね」

「はい。ご無沙汰しております」


 会長になられてからは、滅多にお会いする機会も減ってしまった。

 現在は東京、飯田橋にある水瀬総合病院のほうに行かれていることが多い。

 会長のあとに続いて部屋に入ってきた水瀬院長は、今日はブラックのスーツがきまっている。

 私と目が合うと「おはよう」と口にした。

 ぺこりと頭を下げ「おはようございます」と挨拶を返す。

 朝から会長と共にここに来るなんて、一体どうしたのだろう。

 ふたりの様子を窺いつつ、手に持つ水差しを片付けにいく。


「小野寺くん、手が空いたら少しいいかな」


 院長室から出ていこうとした私を呼び止めるようにして言った会長は、応接用ののソファに腰を下ろしていた。


「はい、わかりました」


 そそくさと水差しを流しに戻し、部屋に戻る。

 会長のとなりには水瀬院長がかけ、その向かいに「座りなさい」と会長に促された。

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