星と月と恋の話
第14章
…そんなこんなで、再度結月君と付き合い始めてから数日。

私は、更に一歩を踏み出そうと思った。 

何かと言うと、それは勿論。






「よし、結月君。デートに行きましょう、デート」

「え、で、デートですか?」

…何よ、その反応は。

気が進まないとでも?

「彼女にデートの誘いを受けたのに、その反応は何よ。嫌なの?」

罰ゲームで付き合ってたときは、割と快く引き受けてくれたじゃない。

「い、嫌ってことはないですけど…」

「じゃ、良いでしょ。何処か行きたいところはある?」

「星さんは何処に行きたいんですか?」

あ、君今、逃げたでしょ。

思いつかないからって、私に選択権を投げて寄越したでしょ。

全くもう。

でも、良いわよ。ちゃんと考えてあるから。

「ゲームセンターに行きましょ」

「げ、ゲームセンター…!?って、不良の溜まり場…?」

「…」

あなた、いつの時代の人よ。

結月君は、ゲームセンターを何だと思ってるの?

どうやら甚だしい誤解をしているようだ。
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