星と月と恋の話
「…結月君」

「はい…何ですか?」

「次のデートは、カラオケとかどう?」

「え、か、カラオケですか…?僕、持ち歌とかないんですけど…」

「ジングルベルで良いのよ」

「そ、そうですか…。それなら…」

と、いう約束をして。

後日、カラオケデートをしてみたら。

結月君は、本当にジングルベルを歌って。

そして、びっくりするほど音痴だった。

君に苦手なことがあると知って、私はむしろ安心したわ。






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