ガキ大将と猫(溶け合う煙 side story)
日付が変わっても先輩は私を抱き続けた。

「先輩…」

「響だろ」

「響…、明日も仕事…。一度帰って着替えないと…。んぁあん…」

全くやめてくれる気配がない。

「大丈夫、お前の着替え、ちゃんと買ってある。」

と言って、ベッドの片隅にある紙袋に視線をやる。

「へっ?」

「俺が選んだ服を明日着ていけよ…。ぁあ…、ダメだお前のこと好き過ぎて止まんねー…」

結局、空がうっすらと明るくなる頃になって、やっと眠らせてもらえた。

眠っている間もずっと抱きしめられ離してはくれない。

ギリギリまで2人で眠り、一緒にシャワーを浴びてから出社した。

もちろん、響が選んで買った服を着て。

…だけど。

鎖骨が少し見えるデザインになっており、昨夜を出来事を思い出させる跡を髪の毛で一生懸命隠す。

「佳代。めちゃくちゃその服似合ってる。可愛いよ。」

会社に着くまでに何度もこのセリフを言われた。

そして、私の首筋に付けた自分の印を時折見て満足そうにしていた。

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