ガキ大将と猫(溶け合う煙 side story)
…だめ。
…いつも意地悪な先輩の事なんて好きになりたくない!
だけど、心臓のドキドキが止まらない。

彼とキスをしていると、居酒屋で食事をした日から次第に好きになってしまっている事を思い知る。

「俺がここに連れてきた理由、分かるよな??」

そう。
彼が私を真剣に求めているのをちゃんと分かっている。でも、分からないフリをして、『彼が強引だった』『だから仕方ない』と自分に対する言い訳にしたかった。

先輩もまた、私の心の変化に気付いているのだと思う。

「お前が好きだ。ずっと好きだった。お前の周りの男たちに牽制するのに疲れたから、ちゃんと俺のものにしたい。」

真剣に私を見つめる目はきっと本音を言うまで逃してくれない。

「初めは先輩のこと苦手だったけど…。今は好き…かも。」

私の言葉を聞くと、先輩は安堵の笑みを見せた。

…こんなに優しい顔をする人だったんだ…。

「キスしたい。」

「今まで散々勝手にしてきたじゃない!何よ、今さっ…」

最後まで言い切る前に唇が触れた。

私をふれる先輩の手が震えているのが伝わる。

…今まであんなに強引で乱暴だったのに。

「佳代…。めちゃくちゃ好きだ。」

「先輩、恥ずかしいです…」

「こーゆー時は名前で呼べ…。」

先輩からのキスは止まらない。

首筋へ…

デコルテへ…

胸元へ…

そして…

「響…、んっ…ぁ」
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