素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる
「ごめん、そういう風に聞こえたのなら謝るよ。アリスさんはゴトフリーが自慢して回るくらいかわいいのは事実ではあるんだけど、それに加えて頭も良いからね。それに、あいつの事をすごく大事に思ってくれているのはあの食堂の一件で皆が知ってる。僕だって二人のことを応援しているし……そうだな、あいつの過去傷ついたがゆえにある不安を拭ってもらえたら嬉しい。一人の友人としてね、それは心から願っているよ」

 レオがアリスを見る目は優しい。その口振りからすると、あの食堂の時彼も一緒に居たのかもしれない。その事実に顔が赤くなるのを感じた。

「たくさんゴトフリーのこと教えてくれてありがとう……もしかしたら、彼のことで悩むことがあるかも。また相談して良い?」

 そう言ったら目を細めて頷いてくれたから、アリスもそれを見てにこっと笑った。
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