素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる
 興奮した様子で喜ぶアリスを満足そうに見て、目を細めた。その部屋は以前に行ったことのある宿屋で使用した部屋と同じような家具や小物などが揃えられていて、とにかくアリス好みだったからだ。

 思わず自分に抱きついて喜ぶアリスを抱きしめながらゴトフリーは言った。

「こういう部屋に住んでみたいって言ってたよね? だから、この部屋は将来的にはアリスが使うから、宿屋の主人に色々聞いて揃えたんだ。ベッドカバーとかカーテンの布系は特注だからまだ完成してなくて、誕生日に間に合わなかったんだけど、もうすぐ出来るよ……この部屋に住んでみたいって思う?」

「もちろん! これ以上もっとかわいくなるの? 嬉しいな。ゴトフリーありがとう。最高のプレゼントだよ」

「俺が世界で一番好き?」
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