素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる
「やばい。こうしているだけでも、君の中めちゃくちゃ気持ち良いし、すぐ俺がいかされそう……さっきの言葉撤回して良い?」

 冗談めいたその言葉にアリスがちょっと笑って首を振ると、ゆるゆると律動を開始しながらゴトフリーは耳元で優しく囁いた。

「今夜は何回でもいかせてあげる。君がやめてって泣いても、もうやめてあげられない」

 その言葉の通り、ぐちゅぐちゅと音をさせて激しかったり緩やかだったりする動きの中で、時折可愛いとかそういう甘い言葉を囁きながらゴトフリーはアリスと深く交わり続けた。

「やっ……ああっ……はああっ……」

 アリスは強すぎる快感で意識が遠のいていく中で、どこか他人事のようにぱんぱんと肌と肌とがぶつかり合う音を聞いていた。

 ゴトフリーは自分に必死に縋り付くアリスの顔が間近で見られる体勢を変えたくないのか、汗が落ちて苦しそうな顔をしながらもずっとそのままの体位を続けていた。

「あ、俺もそろそろいきそ」
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