【6/5書籍発売】素直になれない雪乙女は眠れる竜騎士に甘くとかされる【9/12シーモア先行コミカライズ連載開始】
彼の言いたいことが汲み取れなくて首を傾げたアリスに、ゴトフリーは首を振った。
「これは誤解しないで聞いて欲しいんだけど、別に卑屈になっている訳でもなくただの事実なんだけど……俺はさ、同期に特に優秀なリカルドやブレンダンがいるから、どうしても比較されることがあって悔しい思いをすることも多かった。だからかな、体の大きな火竜と氷竜の隣で心細そうな顔をしているアレックを見た時、自分と一緒だと、あの時そう思ったんだ。そして、気がついたら契約を願い出ていた」
その時、初めて彼の内側に触れたような気がして、アリスは何も言えなくなってじっと真っ直ぐに自分を見る紺色の目を見た。
竜騎士だから、特別な存在であると思っていた。抜きん出た才能と弛まぬ努力の上に鉄のような克己心。それを持っている彼に、今までどんな苦しみや葛藤があったかなんて知らなかった。知ろうともしなかった。優しく柔和に見える彼が、今まで、どれだけの悔し涙を隠してきたのだろう。
「これは誤解しないで聞いて欲しいんだけど、別に卑屈になっている訳でもなくただの事実なんだけど……俺はさ、同期に特に優秀なリカルドやブレンダンがいるから、どうしても比較されることがあって悔しい思いをすることも多かった。だからかな、体の大きな火竜と氷竜の隣で心細そうな顔をしているアレックを見た時、自分と一緒だと、あの時そう思ったんだ。そして、気がついたら契約を願い出ていた」
その時、初めて彼の内側に触れたような気がして、アリスは何も言えなくなってじっと真っ直ぐに自分を見る紺色の目を見た。
竜騎士だから、特別な存在であると思っていた。抜きん出た才能と弛まぬ努力の上に鉄のような克己心。それを持っている彼に、今までどんな苦しみや葛藤があったかなんて知らなかった。知ろうともしなかった。優しく柔和に見える彼が、今まで、どれだけの悔し涙を隠してきたのだろう。