社長は身代わり婚約者を溺愛する
家でゆっくりしていた両親は、呆然としていた。

「本当に100万あるのか。」

お父さんは、封筒の中身を確認した。

「本当にある。」

「これも、芹香ちゃんが?」

私はうんと頷いた。

「じゃあ、私部屋に戻るから。」

するとお母さんが、私の腕を掴んだ。

「返済はどうするの?」

隠しておいても無駄だと思い、素直に話そうと思った。

「私、就職決まったんだ。私が働いて返す。」

「ごめんね、礼奈。」

てっきり否定されると思ったのに、そうしないと言う事は、もはや自分達の力では返しきれないと考えたからだ。

「こっちも、いくらかずつ返すから。」

「うん。」

そして私は立ち上がり、自分の部屋へと戻った。


もう一度、買って来たスーツを着てみた。

何とか、新人社員には見えるだろう。

明日から私は、自分の道を切り開く。

頑張ろう。

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