君の甘い笑顔に落とされたい。



『間違い無いよ!久世、ぜったい茉白のこと意識してるよ!特別扱いにもほどがあるでしょう!!』



放課後、階段を1段ずつ上りながら、さっき教室で別れた桃ちゃんの言葉を思い出す。
久世くんから連絡がきたってことを伝えたら、キラキラした顔であぁ言ってた。

特別扱い……されてるのかな。
だとしたら嬉しいけど、でも、私のことが特別だって、本人から聞いたわけじゃない。

そう、たとえば、


「好き、とか……」
「なにが?」


目の前で聞こえた声に、ハッとして顔を上げる。


「椎名くん?」


リュックを背負った椎名くんが、首を傾げてそこにいた。


「なんでここに……」
「文化祭実行委員だから。3年の教室で委員会だった」
「あっ、そういえばそうだったね」
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