君の甘い笑顔に落とされたい。
てっきり誰かが眠っているのかと思ったけど、ソファを使っていた人はスマホをいじっていたみたい。
私と目が合って、一瞬だけ肩が揺れた。
「……びびった……」
それは私のセリフだよ。
「な、何してるの、久世くん……」
私の声に、久世くんは微かに眉を寄せる。
「……恭介から聞いた?」って言うから、慌てて首を振った。
私は椎名くんから何も聞いてないよって。
むしろ椎名くんは、他の人達にもこの場所を秘密にしていたよって。
「私は、桃ちゃんのピンを探しに……」
「ピン?」
「そう、ゴールドの、キラキラの……」
そう言っている途中で、久世くんはその場に起き上がった。
さっきまで寝ていたのか、眠そうにあくびをする。