君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜


「奏!」


急に呼ばれて振り返ると、美希がいた。


「おー、どうした?休憩中?」


「うん、さっき休憩入ったとこ。・・・あのさ、今ちょっと時間ある?」


「ん?・・・あるけど」


「ちょっと話したいことあって、一緒に来てくれない?」


「?・・・あぁ、いいけど」


そう言った美希に着いていく。


話ってなんだ?部活のことか?


黙って美希に着いていくと、人ごみを抜けて、一般客が立ち入りできない校舎裏に着いた。


こんなとこで、部活の話ではない?人に聞かれたくない話か?


俺には話の内容が全く見当つかなかった。

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