君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜
「だって、本当にお姫様なんだもん。髪も緩く巻いて、メイクもバッチリだし、おとぎ話のプリンセスって感じ。こりゃ、王子の反応が楽しみだわ」
「ははっ、王子って。でも、可愛くしてもらったから自信ついた気がする」
「うん、自信持っていいよ。鈴、すんごい可愛いから」
「ありがとうっ。蘭ちゃんも、勇也くんまた惚れ直すだろうなぁ」
目の前の綺麗な魔女に見惚れてしまう。
ブラックのミニスカートにニーハイソックスが、蘭ちゃんのスタイルの良さを強調している。
本当に衣装さんたちすごいよ。
大絶賛の拍手を送りたい。
「ふふ。終わったら4人で写真撮ろっか」
「うんっ」
お母さんたちも来る予定だし、写真撮ってもらおう。
奏たちは、もう体育館に来てるのだろうか。
朝一緒に登校してから、それっきりだから、だいぶ長い時間会えてない感じがする。