交通事故で記憶喪失になった君と、余命一年の私
第1章

懐かしい夢を見た。


幼稚園の時の幼い記憶。


物心があったのかなかったのかわからないくらいの時の記憶。


あれは本当の出来事だったのか、夢なのか...


それもわからないくらい記憶にない。


でも...無邪気でいれたあの頃の自分。


なんだか羨ましかった。


『看護師になりたい』そんな夢はいつしかなくなっていた。


今は何になりたいとかわからない。


将来の夢がない。


だけど、今年中には決めないといけない。


進路についてを....


───ピピピピピ.....ピピピピピ.....


「ん....」


枕元にあるスマホの目覚ましが鳴る。


「ん.....ん?」


目覚ましを止めようとしたけど枕元にない。


「え!?私のスマホどこ!?」


急いでベットから降りて部屋中を探す。


「嘘.....どこにあるの!?」


机の上、本棚、枕元.....


あとはー.....


「あっ!!そうだった!!」


急いで布団の中を探す。


「あっ!あったーー!!」


いけないっ!嶺緒起こさないと.....
< 2 / 162 >

この作品をシェア

pagetop