続・23時のシンデレラ〜甘い意地悪なキスをして〜
部屋のリビングに灯りが付いているのを見た俺は、迷わずリビングの扉を開け放った。

「美弥!」

もう一度美弥の名を呼んだが、出迎えたのは、ミャーだった。

「ニャーン……」

トテトテと肩を落として、どこか哀しげなミャーが駆け寄ってくる。

「ミャー、美弥は……?」

俺は、ミャーを抱き抱えると、辺りを見渡すが、美弥の姿はない。

「え……」

見ればダイニングテーブルの上に、メモ用紙と美弥に渡していた、鈴付きのマスターキーが置いてあるのが見えた。

俺は慌てて、ミャーを床に下ろすと、メモを拾い上げる。
 

『 颯へ   

今まで本当にありがとう。
何もしてあげられなくてごめんね。
ミャーのことお願いします。最後まで迷惑かけて自分勝手でごめんなさい。
              美弥  』


「……嘘だろ」

俺は、気づけば床に座り込んでいた。

手紙の、俺の名前のあたりが、1箇所丸く滲んでいる。

美弥が泣きながら、このメモを書いた事が容易に頭に浮かぶ。
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