【短編集】婚約破棄から幸せを掴むまで
その言葉を聞いたシャーロット様は困惑しているのか、掴みかかっていた手の力が弱まりました。


「レンティル……どういう事?」

「……シ、シャーロット」

「何故、私に……話してくれなかったの?」

「事情があって……っそれに!父上にも、口止めされていたんだ!!」


シャーロット様はレンティル様の首元から手を離しました。

わたくしは二人の間にどんなやり取りがあったのかは分かりませんが、恐らくシャーロット様は何も聞いていなかったのでしょう。


「何、それ……!」


騙された事を怒っているのでしょうか。
それとも、レンティル様は矛盾した事ばかり言っているので頭に来たのでしょうか。

わたくしには分かりませんが、シャーロット様の体はブルブルと震えています。


「もういいわ……ハッキリして頂戴」

「え……?」

「ーーーレンティル!!今ここで決めなさいよッ!私を選ぶか、その子を選ぶのかッ」
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