【短編集】婚約破棄から幸せを掴むまで
「私は何故こんな苦しいだけの恋をしてしまったのかしら‥‥王女として何をすべきか分かっているのに、彼の方の側に居たいと望んでしまうの」

「‥‥」

「こんな辛い想いをするならいっそのこと‥!」


辛い出来事が重なり、自暴自棄になっていたヘレンにノエリアは言ってくれたのだ。


「ヘレン様、貴女の心は自由です」

「え‥?」

「御自分のお気持ちを否定しないで下さい」

「ノエリア‥っ」

「わたくしに言われても説得力はないかもしれません‥けれど、わたくしはヘレン様のその気持ちはとても大切だと思ったのです」


ノエリアの言葉で、闇に覆われていたヘレンの心に光が降り注いだような気がした。
その後もノエリアはヘレンの心が折れそうな時には必ず寄り添ってくれた。

だからいつかノエリアに何かあった時には、自分が手を差し伸べようと心に決めていたのだ。


学園に入学するとホールデンも不器用ながらも一生懸命、ノエリアに応えようとしていた。
2人は決まった運命の上を歩いていた。
初めから選択肢がなかったホールデンとノエリア。
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