【短編集】婚約破棄から幸せを掴むまで
「………ミランダ様と真実の愛を見つけたのでは?」
「…!?」
「これ以上わたくしに付き纏うようなら父から公爵様に伝えて頂きます……話は以上です」
「待ってくれ!ヴァレンヌ……!まだ話は…っ」
わたくしは足早にその場を去りました。
バレット様には言葉が通じないと思ったからです。
そして、ついに卒業パーティー当日になりました。
わたくしは朝早くから準備をしておりました。
頂いたドレスに袖を通すと身が引き締まる思いです。
この日から、わたくしが彼の方の婚約者だと周囲に知らせる事が出来るのです。
ドキドキする胸を押さえて会場に向かおうとした時でした。
此方に来る馬車が遅れていると早馬が届いたのです。
(……何もなければいいけれど)
会場に着くと同情の視線がわたくしに降り注ぎます。
そんな中、鬼のような表情をしたミランダ様が此方に向かってきます。
「…!?」
「これ以上わたくしに付き纏うようなら父から公爵様に伝えて頂きます……話は以上です」
「待ってくれ!ヴァレンヌ……!まだ話は…っ」
わたくしは足早にその場を去りました。
バレット様には言葉が通じないと思ったからです。
そして、ついに卒業パーティー当日になりました。
わたくしは朝早くから準備をしておりました。
頂いたドレスに袖を通すと身が引き締まる思いです。
この日から、わたくしが彼の方の婚約者だと周囲に知らせる事が出来るのです。
ドキドキする胸を押さえて会場に向かおうとした時でした。
此方に来る馬車が遅れていると早馬が届いたのです。
(……何もなければいいけれど)
会場に着くと同情の視線がわたくしに降り注ぎます。
そんな中、鬼のような表情をしたミランダ様が此方に向かってきます。