落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
「はい。兄と違い私は才能がなかったらしく、少しの傷を治しただけでとても疲れてしまいます。大怪我の治癒だったらもう、体が動かないほどで」
「ええ。それは救護所で見ています。実はその件について、いろいろ調べてみたのですよ」
私は首を捻りつつ、静かな笑みを浮かべるティアリエスを凝視した。聖なる力が使えることに、興味を抱いていたティアリエス。アミュレットにも興味津々のようだった。昔は幻獣や獣人も聖なる力が使えたというから、なにか文献でも残っていたのかもしれない。
「その件とは、私が治癒魔術をうまく使えないこと、ですか?」
「まあ、そうです。と言っても、調べた結果、根本的なものから間違っていたようですが」
「は、はあ……」
「大丈夫、今から説明します」
ティアリエスは一冊のボロボロの本を取り出し、テーブルに置いた。
「これは私の先祖、幻獣ユニコーン、アブロシアの手記です。彼は聖なる力が使える者でした。私は救護所のあなたを見て、真っ先にこの手記を思い出したのです」
「どうしてですか?」
「アブロシアは聖なる力を扱えましたが、怪我や病の治療をすると、脱力感に襲われたそうです」
「ええ。それは救護所で見ています。実はその件について、いろいろ調べてみたのですよ」
私は首を捻りつつ、静かな笑みを浮かべるティアリエスを凝視した。聖なる力が使えることに、興味を抱いていたティアリエス。アミュレットにも興味津々のようだった。昔は幻獣や獣人も聖なる力が使えたというから、なにか文献でも残っていたのかもしれない。
「その件とは、私が治癒魔術をうまく使えないこと、ですか?」
「まあ、そうです。と言っても、調べた結果、根本的なものから間違っていたようですが」
「は、はあ……」
「大丈夫、今から説明します」
ティアリエスは一冊のボロボロの本を取り出し、テーブルに置いた。
「これは私の先祖、幻獣ユニコーン、アブロシアの手記です。彼は聖なる力が使える者でした。私は救護所のあなたを見て、真っ先にこの手記を思い出したのです」
「どうしてですか?」
「アブロシアは聖なる力を扱えましたが、怪我や病の治療をすると、脱力感に襲われたそうです」