落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
私はヘアバンドを手に取り、まじまじと見つめる。ドーラン生活の始まりはこのネコ耳。リンレンが持っていたヘアバンドを私が付けて……こんなもので変装は無理でしょ? と思ったけれど、これが案外誰にもバレなくて。
この短い間に、ネコ耳ヘアバンドは私の一部になっていたみたいだ。
「お姉ちゃん、耳、付けるの?」
ホミが私を見上げて言う。
「うん。だって、これは私の一部だもの。ないと頭がスースーして風邪をひきそうだわ」
その返事に、ホミはこぼれるような笑顔を見せた。少し離れたところで私たちを見ていたリンレンも、嬉しそうに目を細めた。
開店祝いの宴は夕方まで続き、やがてみんなそれぞれの家に帰っていった。最後までお酒を呷り、酔いつぶれていたブラウンをヴィーとリンレンが家まで送り届けてから、私たちは店舗の中に移動する。そして、受付のテーブルを囲み座ると、ティアリエスが私たちに話を切り出した。
そう、一旦お預けになっていた「聖なる力について」である。
「さて、パトリシア。あなたが治癒魔術を使うと極度の疲労が襲うのは、昔からのことですね」
この短い間に、ネコ耳ヘアバンドは私の一部になっていたみたいだ。
「お姉ちゃん、耳、付けるの?」
ホミが私を見上げて言う。
「うん。だって、これは私の一部だもの。ないと頭がスースーして風邪をひきそうだわ」
その返事に、ホミはこぼれるような笑顔を見せた。少し離れたところで私たちを見ていたリンレンも、嬉しそうに目を細めた。
開店祝いの宴は夕方まで続き、やがてみんなそれぞれの家に帰っていった。最後までお酒を呷り、酔いつぶれていたブラウンをヴィーとリンレンが家まで送り届けてから、私たちは店舗の中に移動する。そして、受付のテーブルを囲み座ると、ティアリエスが私たちに話を切り出した。
そう、一旦お預けになっていた「聖なる力について」である。
「さて、パトリシア。あなたが治癒魔術を使うと極度の疲労が襲うのは、昔からのことですね」