落ちこぼれ白魔術師ですが、潜伏先の幻獣の国で賢者になりました ~絶対に人間だとバレてはいけない、ドキドキスローライフは溺愛付き~
確かにそう考えると、治癒魔術を使ったあとの疲労感や脱力感の説明はつく。でも、なぜ私だけ? 兄ダルシアはそうじゃないのに? それにアミュレットを作った時は、全く疲れないのはどうしてかしら? そんな私の内心の疑問を、ティアリエスが補完した。
「あなたには師匠がいましたね。もしかしたら彼はうすうす気付いていたのかもしれません。だから、アミュレット作りを教えたのではないでしょうか? アミュレット作りに必要なのは精神力。生命力を奪われたりしませんからね」
「あ。だから、疲れないのね」
「恐らく。それと『兄と違い……』と言っていましたが、あなたの兄上は治癒魔術に生命力を使わない、完璧な白魔術師だと推測します。体の中の魔術回路が効率よく働いており無駄がない。自然界に流れるほんの少しの魔力を取り込み、増幅させることが出来る……まあ、天才でしょうね」
「やっぱり……」
そうじゃないかと思っていた。兄は天才で私は落ちこぼれ。これはもう変えようのない事実である。
だけど、それならそれで構わない。兄も私も志は同じ。人々のために生きるのだから、なんの問題もないわ。
「あなたには師匠がいましたね。もしかしたら彼はうすうす気付いていたのかもしれません。だから、アミュレット作りを教えたのではないでしょうか? アミュレット作りに必要なのは精神力。生命力を奪われたりしませんからね」
「あ。だから、疲れないのね」
「恐らく。それと『兄と違い……』と言っていましたが、あなたの兄上は治癒魔術に生命力を使わない、完璧な白魔術師だと推測します。体の中の魔術回路が効率よく働いており無駄がない。自然界に流れるほんの少しの魔力を取り込み、増幅させることが出来る……まあ、天才でしょうね」
「やっぱり……」
そうじゃないかと思っていた。兄は天才で私は落ちこぼれ。これはもう変えようのない事実である。
だけど、それならそれで構わない。兄も私も志は同じ。人々のために生きるのだから、なんの問題もないわ。