私たちの笑顔
朝ごはんの時間になって、食堂へ行った。


和明はいつもの和明に戻っている。

夜の和明は…「男」だったなぁ…

いつもの和明も「男」の和明もかっこいい。

「男」の和明はすごくエッチな顔をしてて…

いつもの和明は子供のように無邪気な顔をしてて…


まだ夜の余韻が残っている私は和明をうっとりと見つめる。

私の視線に気付いた和明が、私の近くにやってきて小さな声で耳打ちをした。


「おい…変態…」


ケラケラ笑って、いつもの笑顔を見せる。


「早く座ろ〜」


また和明は二人分の席を確保して、私を手招きした。
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