君にたくさんのありがとうを
「目、覚めた?」
「……鎌田くん」
ゆっくりと瞼を開けると、そこには椅子に座っている鎌田くんがいた。
私は神代くんの病室のソファーで眠っていたみたいだった。
「強いストレスだろうって先生が言ってたよ」
鎌田くんは私が倒れた理由を教えてくれた。
私が倒れてすぐに看護師さんを呼んでくれていたらしい。
ベッドに空きがないから……とソファーの上に寝せてくれていた。
首を回して病室の中を見渡すと、鎌田くんと一緒にいたはずの陽子ちゃんたちがいなかった。
「陽子ちゃんたちは?」
「もう遅いから帰ったよ。どう?桜庭さんは動けそう?」
「うん、大丈夫」
体を起こして立ち上がる。
フラフラもしないし、大丈夫そう。
「もう夜だから家まで送るよ」
「えっ、そんな……」
「いいから送らせて。じゃないと目が覚めたあとの颯馬に怒られそうだから」
鎌田くんは困った顔をしながらハハッと笑った。