略奪女子ネット村
踊り場で/再現





「一人だって。きまってんだろ。アホ!」


「うん…」


マユリは急にドキドキしてきた


無理もない


これから”あの時”の再現をするのだ


彼の足元にしゃがみ込み、スカートからはみ出させたパンティーの見せる…


正直、ここに来てためらう気持ちもでてきてる


そんな彼女は勇気(?)を振り絞り、意を決した







「じゃあ、再現…、いくから」


「ああ」


マユリはあらかじめ握っていた5円硬貨を静かに床に落とした


これは練習していたので、比較的うまく転がった


”タン…!”


ヒサシは数歩移動して右足で五円玉を止めた


あの時のように、長い脚で素早く…


「言って!」


「…拾えよ」


マユリはスカートの緩み具合と、腰に”忍ばせた”ものを右手で確認してから腰を下ろし、”あの時”と同じ姿勢に入った







ヒサシの足元に頭を近づけ、まるで彼にひれ伏す感覚だった


スーパー・シトラスの制汗剤の香りもほのかに届き、マユリは心臓が一気に高鳴っていた


5円玉を拾ったところで、状況は整った


「今日はピンクか。いいぞ、もう…。ん?なんだコレ…」


「それ、取って」


「いいのか?」


「お願い…」


「わかった」






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