略奪女子ネット村

最初の１０日間/手ごたえ





最初の１０日目を明日に控えた夜


部屋で最後の願掛けを終え、マユリは明日のシュミレーションに余念がなかった


サイトからのレクチャーもよく踏まえ、組み立てはすでに出来上がっていたのだ


マユリは３パターン用意していた


そして、ヒサシの反応によってその場で決断する…


この１０日間、毎晩、願掛けの儀式をするたび、マユリにはなぜか日増しに”手ごたえ”を感じることができた


ただ、それは漠然とした感覚で、やはり明日の放課後を思うと、不安感は否めなかった…






”もし、私が一番望んでいた状況になったら、思い切って突進してみよう。サイトのレクチャーも強気でいいってニュアンスだったし…”


この夜、マユリは夜中の２時近くまで目が冴えて眠れなかった






ついに翌日の放課後が来た…


この１０日間、ターゲットである野上ヒサシには登校時のニアミス以外、目を合わせることも特段の接触もなかった


もっとも、やはり意中の人なので、部活のカレの姿などは遠巻きに眺めていたが…