【完結】離婚したいはずのお嬢様は、旦那様から愛の復縁を迫られる。


「だからね、レイヤ」

 やっぱり私は、レイヤに聞かないとならない気がした。

「ん?」

 私がずっと気になっている、レイヤの想い人のことを。

「……教えてほしいの、一つだけ」

「教えてほしいって?」

 私はレイヤの手を握りしめると、そっと口を開く。

「レイヤの想い人って……誰?」

「え……?」

 レイヤの表情は、驚いている。

「レイヤがずっと心の中で想っている人って……誰なの?」

 ずっと気になっている。レイヤの想い人のこと。
 でもずっと怖くて、聞けずにいた。
 
 だから今、聞かないとイケない気がしていた。これが正解かなんて分からない。
 でも、知らないといけない気がした。これからの私たちのためにも、知っておかないとイケないと思ったの。

「教えて、レイヤ。あなたが本当に心の中で想っている人は……誰? それは私じゃないよね?」

 答えてよ、レイヤ。……お願い。

「違うんだ、アユリ……」

「違うって……何?」

「確かに……ずっと忘れられない人がいることは確かだ。それは認める」

 やっぱり、想い人がいるんだ……。出来れば、何かの間違いであってほしかった。

「その想い人は……誰?」

「それはーーー」
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