【完結】離婚したいはずのお嬢様は、旦那様から愛の復縁を迫られる。
「なら貰わなければいいのに」
私がカナトに視線を向けると、カナトは「そういう訳にはいかないだろ。……一応、俺のために用意してくれた訳だし」とソファに座りだす。
「なら食べればいいじゃん」
「だから、いらないって」
「……もう、わがままなんだから」
なんとなくカナトが機嫌悪そうに見えなくもないけど、気のせいだと思いたい。
「これ、レイヤと一緒に食べるね」
「はあ?アイツはダメだ」
「えーなんでよ!」
レイヤの名前を出すと、カナトはさらに機嫌が悪くなる。
「俺は姉ちゃんにあげたんだ。アイツと一緒にとは言ってない」
屁理屈……!!
「そんなにレイヤのこと嫌うことないでしょ?アンタのお義兄さんなのに」
カナトはそう告げた私に、「言っとくけど、俺はアイツのことお義兄さんとか思ってないからな」と言葉を向ける。
「お義兄さんには変わりないじゃない」
「俺は絶対に認めない。 俺、風呂入ってくる」
「ちょっと、カナト!」
カナトはそのままバスルームへと向かってしまう。
「……はあ」
カナトはやっぱり、捻くれている。レイヤのことそんなに嫌うとか、信じられない。
レイヤが可哀想よ……。