【完結】離婚したいはずのお嬢様は、旦那様から愛の復縁を迫られる。
そう思っていると、レイヤから電話がかかってくる。
「もしもし?レイヤ?」
「アユリ、俺だ」
「どうしたの?」
レイヤは電話越しに「悪い。今から会社の人と飲みに行くことになった」と申し訳なさそうに伝えてくる。
「あ、そうなの……?」
「ごめん、誘われて断れなくて。 帰り遅くなるから、先に寝てて」
私は「うん……分かった」と電話を切る。
「なんだ……飲みに行くんだ」
誘われて断れなくてってことは……上司の人とか、かな?
まあ……上司なら仕方ないか。これも付き合いだもんね……。
レイヤは本当に忙しい。でもそれは、私のために頑張ってくれている証拠。
「お弁当にでもしよっかな」
レイヤ何時に帰って来るんだろう……。遅くなるとは言ってたけど、起きて待ってたい気持ちもあるんだよね。
カナトがいると、なかなか二人きりになれないし。 カナトに何かと邪魔されてしまったりするから、カナトが寝た後じゃないと二人になれない。
にしてもカナト、出ていかないのかな……。居候とか言ってるけど、出ていく気なさそうなんだよね。
弟だからこそ、言わないとなんだけど……。出て行かないって言い張りそうな気もする。