溺愛執事と極上生活
「はい…/////」
風葉は、ゆっくり頷くと毅登の顔が近づいてきた。

優しく、口唇が重なる。
すぐに離れて、毅登が「風葉様、も…一回」と言って、また重なった。

次第に深くなり、風葉は毅登のジャケットをキュッと握りしめた。

「……ん…風葉様…可愛い…/////」
顔を真っ赤にしている風葉を、愛おしそうに見て呟き、頬に啄むようなキスを繰り返す。


「ごめんなさい…/////私、初めてで…/////
下手、ですよね……?」
「そんなことないですよ?
…………でも、嬉しいです…」

「え?」
「風葉様の、初めてをいただけるなんて…/////
これ程の幸せはありません……!
…………風葉様、もう一回しましょ?
舌を出してください。
ベーって…!」

遠慮がちに舌を出すと、毅登がその舌に自身の舌を絡めてきた。
「んんっ…!!?」
思わず声が漏れて、口唇を離そうとすると毅登の口唇が追いかけてきた。

しばらく貪られて漸く解放された時には、風葉の息は上がり顔が蕩けていた。

「ほんと、可愛い…可愛いなぁ……」
「はぁはぁ…名高さ…/////」

「フフ…もっとキスしてたいですが、これ以上すると抱きたくなるのでやめておきますね!」
「え!?だ、抱き…っ…/////」

「風葉様は、こうゆうこと初めてなんですよね?」
「は、はい…
お恥ずかしながら、恋人がいたことがないので…」

「いいえ!
僕としては、とても嬉しいです!
…………大切にします。
だから全て、僕に委ねてください。
ゆっくり、進んでいきましょうね!」
「はい…////」


「━━━━━え?僕も一緒にですか?」

「やっぱ、嫌ですか?
………嫌ですよね?
やっぱり亜嵐さんに、お断りを━━━━━━」
「いえ、大丈夫です。
僕も一緒させていただけるなら」

ソファに並んで座り、腰を抱かれている風葉。
「良かった」
と呟いた。

「風葉様」
「はい」

「ワガママ、言ってもいいですか?」

「え?あ、はい」

「僕の事も“毅登”って呼んでください」

「え?は、はい/////
き、毅登…さん…/////」
(は、恥ずかしい/////
名前を呼ぶくらいで、こんな…////)

恥ずかしそうに顔を赤らめて、でも呼びたくて風葉はもう一度呼んだ。
「毅登さん!」

「はい!」

毅登も、心底嬉しそうにはにかんだ。
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