crass
誰もいないオフィスだけど
私と蒼輔さんだけ居て…
静かに近づいてきた蒼輔さんが
ぐっと近くなって、
チュッってやらしい音が響いた。

「今日のぶん。」
蒼輔さんが少し微笑んだように
見えた。

「もっと…して。」
と蒼輔さんの裾をつまんだ。

「誘ってるのは、亜輝のほうだよ?」

仕事は真面目に取り組んで、
今までも普通に生きてきた。
私は…もしかしたら、結婚もする。

蒼輔さんとは違う人と。

「亜輝が、俺をふったのに。」

「ふってないよ。」

座ってる私の顎を持ち上げて
また、先程みたいに、
唇が近づいてきた。

「俺が…ふられたんだよ。」
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