crass
静かな時間のなか…
私は泣きながら仕事をして
蒼輔さんは、私の隣の
誰の席でもない席に居た。

右側が気になりつつも、
冷静に、仕事を少し進めていたら
涙もひいて…少しだけ
仕事が捗り始めていた。

誰もいない会社に来たときは
日の光が入って明るかったのに
だんだんと暗くなっていく。

「亜輝、そろそろ、帰るよ。」と
私に優しく声をかけてきた
右側に座っている蒼輔さんを
見ると、私を見ていた。

何も話さないまま…
見つめたままだった。

「カルピスウォーターの…男性…と
蒼輔さんだったら…
蒼輔さんの方が優しくないよね。」
と私が笑った。

蒼輔さんが近づいてきて…
そっとキスをしてくれた。
「帰るよ。家に。」
< 25 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop