crass
蒼輔さんのことが
好きになったのは
この人は、優しい人が
分かるひとなんだぁって
思ったからだった。

「明日、送ってもらえますか?」

オフィスには二人きりだった。

こんな遅い時間に、私は
毎日毎日何をしてるんだろうって
泣きたくもなるけど、
仕事は、私には大切だった。

いろんな人から仕事を頼まれて
それを涼しい顔してこなして
きっとかわいくなりだろうに
それでも信頼とか、得て…
毎日毎日何をやっているんだろう。

「いいけど。明日、金曜だよ。」

蒼輔さんの言葉の意味が
少しわかったような、
分からないような…眠いなとか
いろいろ考えたふりをした。
「あ、彼女とデートですか?」

蒼輔さんには恋人が居た。
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