二次元の外には、予想外すぎる甘々懐妊が待っていました
(えっ!?)
「あらやだ……どこにその証拠が?」
「白々しいな」
そう言い放つ涼の目が、一気に鋭くなる。
「あのケバい女が、たっくんの知り合いだったなんてこと、僕が本気で突き止められないとでも?」
(ええっ!?)
「たっくんがどう動いたかまでは、僕は興味がないから知らないけど、得意先のクライアントから彼女と見合いをしてくれないかと言われた時、引っかかったんだ。あの女とクライアントが特に何かしら繋がりがあるとは思えなかったからね」
興味がないから、という言葉にわざと涼は力を込めているような気が、香澄はした。
「おかしいと思ってちょっと探らせたら、すぐ分かったよ。……舐められたもんだよ、僕も」
そんな涼の言葉に、八島はしばし無言を貫こうとしたのだろうが、香澄の「真実を知りたい欲」の視線を浴び続けた結果、はぁ……と大きなため息をついてから言葉をつなげた。
「あの子も、口は悪いけど……香水作りのエキスパートとして実績があるのよ。起業家としても、海外から注目されてるわ。あんたの嫁にはピッタリだと思っただけよ」
「あまりの臭さに、鼻が曲がるかと思ったよ」
(ま……まさか、そんな繋がりが……)
香澄は瞬時に、お酒をかけてくれた美女のことを思い出す。
確かに言われてみると、八島と雰囲気が近い気がする。
あの時は八島の顔を知らなかったので、全く気付くことはできなかったが。
「君のお友達が、僕の香澄にお酒をぶっかけた時は、首を絞めてやりたいと本気で思ったよ。香澄の目の前で過激なことは避けたんだから、むしろ褒めてほしいけど」
「た、確かにそれは私も後で怒ったわよ。香澄から聞いて。でも、それはあんたの方に9割原因があると、私は見たわ!」
「…………と、言うと?」
「あんた、彼女が話しかけても、適当に相槌返しだけで何も興味持たなかったんですってね!」
「僕に何か利益をもたらすような会とは、思えなかったからね。適当に流すのが吉だと思ったんだ。それよりさ……たっくん」
「……何よ」
「僕のクライアントを利用して見合いを組むなんて……僕以上に性格悪いよね、たっくんは」
「……ええ、性格悪くて結構よ!それで香澄をあんたから守れるならね!だからわざわざ、数ヶ月先まで予約が取れない三つ星レストラン予約してあげたのよ。それをあっさりキャンセルして、香澄を送り込んだレストランに場所を変えて……。偶然立ち寄るにしては、地域が全然違うって言うのに!!」
そこまで八島がマシンガントークをすると、涼はふっと笑った。
「そこまでしたと言うのに……レストランも、香澄が使った美容院も予約は全部君の名前を使ったよね?」
「まさかあんた……そこまで調べたの?」
「君なら、それくらいはするんでしょう?君にできることを、この僕ができないとでも?本当に、最後の最後、詰めが甘いよね」
「くっ……」
(ど、どうしよう……この場合……)
あのクリスマスイブの日の状況が香澄に分かったとしても、だ。
香澄があの夜涼とセックスをしたこと、そして妊娠をした事実に何か大きな変化がある訳じゃない。
「あの……私……」
「ん?」
「何よ、香澄」
(あ、やばい、言うべき言葉を決める前に、話しかけちゃった)
どうすればいいだろうか……と、頭を悩ませた。
無意識に赤ちゃんがいると知ったお腹に触れながら。
その時だった。
ブーブーブーと、アラームが鳴ったのは。
それは香澄のスマホから。
「しまった!今何時!?」
「あらやだ……どこにその証拠が?」
「白々しいな」
そう言い放つ涼の目が、一気に鋭くなる。
「あのケバい女が、たっくんの知り合いだったなんてこと、僕が本気で突き止められないとでも?」
(ええっ!?)
「たっくんがどう動いたかまでは、僕は興味がないから知らないけど、得意先のクライアントから彼女と見合いをしてくれないかと言われた時、引っかかったんだ。あの女とクライアントが特に何かしら繋がりがあるとは思えなかったからね」
興味がないから、という言葉にわざと涼は力を込めているような気が、香澄はした。
「おかしいと思ってちょっと探らせたら、すぐ分かったよ。……舐められたもんだよ、僕も」
そんな涼の言葉に、八島はしばし無言を貫こうとしたのだろうが、香澄の「真実を知りたい欲」の視線を浴び続けた結果、はぁ……と大きなため息をついてから言葉をつなげた。
「あの子も、口は悪いけど……香水作りのエキスパートとして実績があるのよ。起業家としても、海外から注目されてるわ。あんたの嫁にはピッタリだと思っただけよ」
「あまりの臭さに、鼻が曲がるかと思ったよ」
(ま……まさか、そんな繋がりが……)
香澄は瞬時に、お酒をかけてくれた美女のことを思い出す。
確かに言われてみると、八島と雰囲気が近い気がする。
あの時は八島の顔を知らなかったので、全く気付くことはできなかったが。
「君のお友達が、僕の香澄にお酒をぶっかけた時は、首を絞めてやりたいと本気で思ったよ。香澄の目の前で過激なことは避けたんだから、むしろ褒めてほしいけど」
「た、確かにそれは私も後で怒ったわよ。香澄から聞いて。でも、それはあんたの方に9割原因があると、私は見たわ!」
「…………と、言うと?」
「あんた、彼女が話しかけても、適当に相槌返しだけで何も興味持たなかったんですってね!」
「僕に何か利益をもたらすような会とは、思えなかったからね。適当に流すのが吉だと思ったんだ。それよりさ……たっくん」
「……何よ」
「僕のクライアントを利用して見合いを組むなんて……僕以上に性格悪いよね、たっくんは」
「……ええ、性格悪くて結構よ!それで香澄をあんたから守れるならね!だからわざわざ、数ヶ月先まで予約が取れない三つ星レストラン予約してあげたのよ。それをあっさりキャンセルして、香澄を送り込んだレストランに場所を変えて……。偶然立ち寄るにしては、地域が全然違うって言うのに!!」
そこまで八島がマシンガントークをすると、涼はふっと笑った。
「そこまでしたと言うのに……レストランも、香澄が使った美容院も予約は全部君の名前を使ったよね?」
「まさかあんた……そこまで調べたの?」
「君なら、それくらいはするんでしょう?君にできることを、この僕ができないとでも?本当に、最後の最後、詰めが甘いよね」
「くっ……」
(ど、どうしよう……この場合……)
あのクリスマスイブの日の状況が香澄に分かったとしても、だ。
香澄があの夜涼とセックスをしたこと、そして妊娠をした事実に何か大きな変化がある訳じゃない。
「あの……私……」
「ん?」
「何よ、香澄」
(あ、やばい、言うべき言葉を決める前に、話しかけちゃった)
どうすればいいだろうか……と、頭を悩ませた。
無意識に赤ちゃんがいると知ったお腹に触れながら。
その時だった。
ブーブーブーと、アラームが鳴ったのは。
それは香澄のスマホから。
「しまった!今何時!?」